30代からのシミ対策!段階に応じた美白化粧品を使おう!
30代になると気になってくるのがシミですよね。あなたはどのようなシミ対策をしていますか?
なんとなく有名だったり人気がある美白化粧品を、とりあえず使っている人が多いように思います。
シミにはいくつかの種類があるんですが、ここではその中でも特に多い、紫外線によるシミについて対策を見ていきますね!
シミの種類
30代になってくると気になる肌トラブルの代表格がシミですが、シミにはいくつかの種類があります。どのような種類があるのか見てみましょう。
種類 |
症状 |
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老人性色素斑 |
多くの人が気になるシミの代表格。主な原因は紫外線で、紫外線を浴びることでどんどん濃く、はっきりとしてくる。数ミリ程度のものから、大きいものだと2cmくらいになることもある。 |
脂漏性角化症 |
紫外線によるダメージを受け続けたり、老化などによって、もともとあったシミの部分が盛り上がって、イボのようになったもの。 |
肝斑 |
女性ホルモンのバランスの乱れが主な原因。頬骨からこめかみに向かって、薄い褐色の跡のようになる。老人性色素斑と違って、モヤっとしていて境界がはっきりせず、左右対称にできる場合が多い。 |
雀卵斑 |
通称ソバカスで遺伝的な要因が強い。鼻を中心に左右の頬に小さな茶色いシミが広範囲にできる。 |
炎症性色素沈着 |
ニキビや傷などで炎症が起きた部分で、メラニンが沈着して茶色く残ってしまったもの。 |
花弁状色素斑 |
急激な日焼けが原因でできる小さなシミで背中にできやすい。丸ではなく様々な形をしているが、花びらのように見えることから花弁状という。 |
このようにシミといってもこれだけの種類があります。それぞれで対策のしかたも違うので、まずは自分のシミがどのタイプなのかを把握することが大切です。
自分では判断しにくいものも多いので、そういう場合は皮膚科で診察を受けてみるのがいいでしょう。
ここではシミの中でも多くの人が悩んでいる紫外線によるシミ(老人性色素斑)について見ていきますね!
紫外線によってシミが出来る仕組み
30代、40代になると多くの人が気になるシミですが、ある日突然はっきりとしたシミができるわけではありません。
シミができる過程は大きく分けると3段階に分けることができます。
1.メラニンを作れという指令を出す段階
紫外線を浴びると、表皮内からエンドセリンなどの情報伝達物質が分泌されます。
この物質が基底層にあるメラノサイトに到達することで、メラニンが作られ始めます。
2.メラニンを作り出す段階
エンドセリンなどの情報伝達物質によってメラノサイトがメラニンのもとを作り始めますが、最初からいきなりメラニンができるわけではありません。
最初はチロシンというアミノ酸が生成され、チロシナーゼなどの酵素によってメラニンへと変化します。
3.メラニンが押し上げられていく段階
作られたメラニンがターンオーバーによってどんどん上に押し上げられていきます。
普通はそのまま排出されるんですが、何かが原因でメラニンが過剰に作られてしまったり、ターンオーバーが乱れてうまく排出されないと、メラニンが蓄積してシミになってしまいます。
このようにメラニンが作られるのには大きく3つの段階があります。
ちなみにメラニンというと良くないイメージを持っている人が多いと思いますが、本来は、紫外線からDNAを守るために働いてくれる、強い味方なんです。
メラニンが紫外線を吸収してダメージを受けないようにしてくれているんですね。
そうはいってもシミになってしまうのは嫌なもの。
そこで美白化粧品があるわけですが、美白化粧品が配合している成分によって、どの段階にアプローチするのかが違ってきます。
次に美白化粧品に使われる成分がどのような働きをするのか見ていきますね!
シミにアプローチする成分
美白化粧品に使われている、シミにアプローチする成分というのは、いろいろな種類があります。
ただ、これまで見てきたように、メラニンが作られるのには段階があり、どの段階に有効なのかは成分によって違うんです。
だからこそ、美白化粧品とはいっても、きちんと成分を見て選ぶ必要があるんです。ではどの成分がどの段階にアプローチするのか見てみましょう。
エンドセリンなどの情報伝達物質の働きを抑える成分(そもそもメラニンのもとを作らせない) |
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カモミラET、トラネキサム酸、t-AMCHAなど |
チロシナーゼの働きを抑える成分(メラニンのもとができてもメラニンに変化させない) |
アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、4MSKなど |
チロシナーゼを分解する成分(メラニンのもとができてもメラニンに変化させない) |
マグノリグナン、リノール酸S |
メラニンに対し薄くする還元作用がある成分 |
ビタミンC誘導体、ハイドロキノン |
1番の悩みは目で見て分かるようなシミだと思いますが、ご覧のようにできてしまったシミを薄くする成分はあまりないんですね。
特にはっきり見て分かるシミは、多少薄くしたり、それ以上ひどくしないことは期待できますが、美白化粧品では消すことはできません。
そのようなシミはレーザー治療などが有効になります。
ですから、そもそも論として、美白化粧品の主な目的はシミを作らせないこと(予防)にあります。何事もなってしまってから戻すのは大変ですからね。
ではどのように美白化粧品を選べばいいのか次に見ていきますね。
シミ対策の美白化粧品の選び方
これまで見てきたように、成分によってシミへのアプローチのしかたが違うので、美白化粧品を選ぶときには、どの成分が使われているのかを確認することが大事です。
目立ってきたシミを少しでも還元したいときに、トラネキサム酸などのそもそもシミを作らせない成分が入ったものを購入しても、効果が期待できないということになってしまいますから。
多くの人の悩みはシミを薄くしたいということだと思うので、そういう意味ではメラニン還元作用がある、ビタミンC誘導体を配合した美白化粧品を選ぶのがいいでしょう。
ビタミンC誘導体を配合している化粧品であれば、たいていはパッケージなどに「ビタミンC誘導体配合」のように書かれています。
ビタミンC誘導体には、水溶性、油溶性、両方を併せ持つものなど種類がいろいろあり、化粧水や美容液に使われるものの多くは水溶性のものです。
【水溶性ビタミンC誘導体】
・アスコルビン酸グルコシド
・リン酸アスコルビルMg(APM)
・リン酸アスコルビルNa(APS)
化粧品の成分表示は、配合量の多い順番に記載されているので、ビタミンC誘導体の名前ができるだけ前にあるほうが配合量が多いということになります。
また、薬用美白だったり、医薬部外品となっているものは、美白成分をきちんと含んでいるので、そういうものを選ぶのも1つのポイントですよ!